この曲は、2005年10月26日に発売されたザ・マスミサイルの4thマキシシングルである。2005年4月6日に発売されたた「教科書」から約半年ぶりのマキシシングルであり、ファンとしては待望のマキシシングルである。
この曲は、ザ・マスミサイルのボーカル・ハープ担当の高木 芳基(たかぎ よしき)が親にあてた手紙という形で書かれている。
CDに入っている歌詞カードも縦書きで書かれてあったり、最後の行には「高木芳基より」という言葉が記されていることから、こだわりがみられる。
曲を聴いてみると、「手紙を読む・歌を歌う」ということが約3回繰り返されている。初めて聴いた時、「もう終わり?」と思うぐらい短く感じた。実際には4分19秒もあるのにそんなに長くは感じなかった。
なぜだろう、こんなに短く感じるのは。
曲のところどころにちりばめられた「方言」、誰もが一度は考える親への思い、それは、飾りつくされたものではなく本当の気持ちが歌われているということが、この曲を聴いていると胸に伝わっている。もっと、この気持ちを感じていたい。
そう、この気持ちからこの曲を短く感じるのだと思う。
歌詞に3回ある「歌を歌っている」部分を見ると、その全ての最初の部分に「?ごめんな」という言葉が書かれ、そして歌われている。そして、その部分には必ず「それでも今、不満なんてないよ。」ということが言葉を変えて書かれている。
この親に対しての「ごめんな」という思い、そして「今、不満はないよ」という思いが一番胸に入ってきた。
これが、人が一度は必ず親に思う「思い」なのではないだろうかと思う。
歌詞の最後には、「安心してこれからも見守っとってな」という言葉がある。その前には「もう心配しなくていいなんて、まだ言えないけど」という意味の歌詞があるのだが、この「安心してこれからも見守っとってな」もそれと同じように親に対する本当の気持ちではないだろうか。いくら、成人したからと言って少しは親に見守っていてほしいという気持ちはあるのだろうと思う。
ましてや、僕は高校生。親がいないと困ることばっかりである。感謝の気持ちはあるが、そうそう親に言えることではない。
しかし、この曲を聴くとその気持ちがこみ上げてくる。
こう思えるのは、たぶん、高校生になったからではないだろうかと思う。中学生のころには聞くことができなかったと思う。中学生の頃にはこのような曲は聴くことができても、こんな気持ちはこみ上げてこなかっただろう。
そう思うと、この曲を卒業式で聴いてみたいな、と思う。もちろん、高校の卒業式で。いいだろうな?、この曲が流れる卒業式は。
もし、流してもらえるなら、コメントくださいね。
長くなりましたが、最後にもう1つ。
このマキシシングルの4曲目に「拝啓 ?あなたからの手紙 ver.(Inst.)?」という曲があるんです。この曲は「拝啓」のカラオケバージョンでメロディーしか入ってないんだけど、このタイトルのつけ方がうまい!「あなたからの手紙 ver.」っていうことは「自分から親への手紙を自分で歌ってみてはどうですか?」という、ザ・マスミサイルからのメッセージではないでしょうか。
– Read More –