XREA+にSilverStripeをインストールする方法 その2
前回のエントリーでは新しいデータベースを作成しましたが、今回はSilverStripeをインストールしたいと思います。
FTPソフトで操作するか、SSHで操作するかによって最初は手順が異なりますがやることは同じです。
インストールの準備
FTPソフトで操作する
まずはSilverStripeのインストールファイルを公式サイトのページからダウンロードします。左側の“Download for free”ボタンからダウンロードして下さい。そして、ダウンロードしたファイルを適当なところで解凍すると“silverstripe-(バージョン)”というフォルダができます。Lhaplusや7-Zipで解凍できます。
SSHで操作する
まずは、公式サイトのインストールファイルダウンロードページで、最新のインストールファイルへのリンクをコピーします。そしてSSHクライアントソフトでサーバにログインし、/var/www/html/public_html/でファイルをダウンロードします。その後、このファイルを解凍して、フォルダ名からバージョンを削除しておきます。インストールファイルはいらないので削除しておいてください。
[shell]
$ cd public_html/
$ wget http://www.silverstripe.org/assets/downloads/SilverStripe-v*.*.*.tar.gz
$ tar zxvf SilverStripe-v*.*.*.tar.gz
$ mv silverstripe-v*.*.*/ silverstripe
$ rm -f SilverStripe-v*.*.*.tar.gz
[/shell]
FTP,SSH共通の操作
ここで、XREA+ではPHPがセーフモードで動作するためSilverStripeのインストールが正常に行われません。よって、「PHPをCGIとして動かす方法について」に書かれているとおり、“silverstripe-(バージョン)”フォルダ直下の“.htaccess”ファイルを編集します。
このファイルの最後に改行して次のテキストを追加して上書きしておきます。
[shell num=30]
AddHandler application/x-httpd-phpcgi .php
[/shell]
そして、FTPソフトではフォルダ(silverstripe-バージョン)を、サーバの public_html フォルダの下にアップロードします。
また、フォルダ名のバージョンは削除しておいた方がいいと思います。以下の手順は、FTP、SSH共通です。
SilverStripeをインストールする
http://(サーバのドメイン)/silverstripe/install.php にアクセスします。
英語の文章が表示されますが、上部にはインストールする際に問題となる箇所が書かれていますので修正して、下部でデータベースの情報やSilverStripeにログインするためのユーザ名やパスワードを設定します。
パーミッション等の修正
まずは、“Requirements”に表示されている箇所を修正しますが、これはサーバによって異なるかもしれないので、表示されている文章によって対応して下さい。ここでは、下記の箇所を修正します。(もし、データベースに関する設定のみを修正するように書かれている場合はデータベースの設定に進んで下さい。)
- Is the .htaccess file writeable?
- User ‘apache’ needs to be able to write to this file:
/virtual/(ユーザ名)/public_html/silverstripe/.htaccess - Is the mysite/_config.php file writeable?
- User ‘apache’ needs to be able to write to this file:
/virtual/(ユーザ名)/public_html/silverstripe/mysite/_config.php - Is the assets/ directory writeable?
- User ‘apache’ needs to be able to write to this file:
/virtual/(ユーザ名)/public_html/silverstripe/assets
(画像は複数ドメインを運用しているサーバでテストしたため、一部上記と異なります。)
これら3つは、SilverStripeが特定のファイルやディレクトリに書き込み権限がないことを示しています。解決方法としては、
The file is currently owned by '(ユーザ名)'. There is no user-group that contains both the web-server user and the owner of this file. Change the ownership of the file, create a new group, or temporarily make the file writeable by everyone during the install process.
と示されているので、一時的にこれらのファイルやディレクトリのパーミッションを“606”に変更します。
- Is the temporary directory writeable?
-
User ‘apache’ needs to be able to write to this file:
/tmp/silverstripe-cache
については、SilverStripeが一時的に使うディレクトリに書き込み権限がないことを示しています。よって、ディレクトリを作成して書き込み権限を追加します。public_html/silverstripe の下に“silverstripe-cache”という名前のディレクトリを作成してパーミッションを“606”にします。
ここで“Re-check requiremets”ボタンをクリックして、修正すべき箇所の表示が消えることで、正しく修正されたことを確認します。
データベースの設定
そして、データベースの設定を行います。“DataBase”のフィールドに次のように新しく作成したデータベースの情報を入力して“Re-check requiremets”をクリックします。(ご自身のユーザ名などに書き替えて下さい)
- Database username:example_ss
- Database password:silverstripe
- Database name:example_ss
SilverStripeのログイン情報の設定
“CMS AdminAccount”ではSilverStripeにログインするためのパスワードと言語を設定します。
テーマなどの設定
“Theme”はすぐに使い始めるので、すでに選択してある“BlackCandy”のままにしておきます。“Confirm Install”では、Webサーバの情報をsilverstripe.orgに送信したくない場合はチェックを外し、“Install SilverStripe”ボタンをクリックしてインストールを開始します。
インストールの開始
インストールが正常に完了すると、左のような画面が表示されます。このままSilverStripeにログインしてもかまいませんが、セキュリティの関係上“install.php”を削除しておきます。一番下の行にある“Click here to delete the install files”というリンクをクリックして下さい。また、サーバの“silverstripe”ディレクトリ下の“assets”ディレクトリ以外のパーミッションを“505”など、書き込み権限をなくしておきます。
すると、右のような画面が表示されるので“the CMS”というリンクをクリックすることでSilverStripeにログインすることができます。
SilverStripeにログインすると、左のような画面が表示されます。SilverStripeを使っていくための設定などは次のエントリーに書きたいと思います。ログアウトするには右下のリンクをクリックします。
追記
SilverStripeを用いたWebサイトの構築を解説するサイトをつくりました。今後はSilverStripeに関する情報はこちらで更新していきますので、ぜひご覧ください。
ss.ak2ie.net(SilverStripeに関する情報更新中)